防衛省シンポジウムの概要3「パネルディスカッション」
http://www.mod.go.jp/j/publication/events/symposium/2013/gaiyou3.html

【装備品の優先順位付け】

島田氏:森本さんが仰る必要な装備品の優先順位付について、皆さんの御意見を伺いたい。

森本氏:防衛予算の中の人件費以外の物品費は正面装備と後方というものに分けられる。
今回の経費配分の中では、正面については陸が減って、その分が海・空に回っている状況。
かなり装備品の優先順位が防衛方針を踏まえた形になっていると思う。

島田氏:南西諸島防衛重視となると抑止力として航空母艦を持つべきではないかという意見があるがどうか。

齋藤氏:航空母艦と一言で言いますが色々な種類がある。米海軍が持っている正規空母(フラット6万トン近くある)、
中国が持っているスキージャンプ方式、などがある。
日本としては、アメリカのような正規空母を持つことは到底現実的ではない。
予算をかければできるだろうが、予算をそこだけにかけなければならず防衛力としてバランスの欠けたものとなってしまう。
ただ、正規空母ではなくて、航空機をある程度運用できる装備は必要だと思う。
特に南西諸島において固定的な飛行場を確保できない状況の中、あれだけの空域をカバーするためのものは必要。