潜水艦、大型護衛艦…海自艦相次ぎフィリピンへ
読売 2016年04月04日 08時37分

海上自衛隊最大級で高い対潜水艦対処能力を誇る護衛艦「いせ」が4月中にも南シナ海に面したフィリピン・スービック港に
寄港することがわかった。 フィリピン軍との共同訓練も計画している。

同港には3日、海自潜水艦「おやしお」なども寄港した。
南シナ海では中国が人工島の軍事化を急速に進めており、防衛省幹部は、いせの寄港について「友好親善が目的だが、
中国を牽制するという強いメッセージも込められている」としている。

防衛省関係者によると、いせは3月下旬に日本を出港後、インドネシアの観艦式や東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国との
共同訓練に参加。フィリピンに向かうという。 さらに、フィリピン海軍と米海軍の3か国による共同訓練も検討している。

3日にスービック港に寄港したおやしおは、初級幹部70人の実地訓練で練習航海中。
海自潜水艦がフィリピンに寄港するのは15年ぶりだ。

今回の寄港は友好親善が目的だが、他国から評価の高い海自の対潜水艦対処能力を示し、いせの派遣と合わせて、南シナ海に
おける中国の活動をけん制する狙いがあるという。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160404-OYT1T50006.html?from=ytop_top