>>31
F-35Bの基地外運用は簡単ではない。

F-35BのMTOWは27,000kgであり、それをノーズ、メインの3輪で割ると1輪あたり9,000kgとなる。
3輪に均等に荷重が乗るわけではないのでメインギアでは9,000kg以上の重量がかかる計算になる。
これは大型ヘリであるCH-47の輪荷重3,780の倍以上の重さで、道路法における輪荷重5,000kgを
大幅に超える数値である。
この為、地方の貧弱な道路、舗装面に降ろすとすると着陸した途端、舗装面が崩壊してしまう危険性がある。

また、F-35BはSTO離陸時でもエンジンノズルを下方に曲げ、滑走路面に高温ジェットブラストを当てながら
離陸することになるが、これにアスファルト舗装が耐えられない。
アスファルト溶解温度は140-150℃であるので、高温のジェットブラストを浴びるとドロドロに溶け出してしまう。

これに耐えられる条件となると、コンクリート舗装の強固な路面を必要とするがそのような道路は一般的には無い。
一般的な舗装面でも何百枚もの鉄板を敷き詰めればこの条件に達することもできるが、その労力は多大なものとなる。