米陸軍が 2020 年の配備に向けて初のスナイパー用統合火器管制システム「BOSS」を開発中

米陸軍が、長距離射撃の任務に就くスナイパーの射撃能力とその精度の向上を狙った、
初の小火器向け統合火器管制システム
(first integrated fire control for small arms weapons)
の開発を進めている。
ちょうど 1 年前に、今回のものとの直接的な関連こそ明記が無いものの、
米陸軍が歩兵向けスマート光学機器の導入を検討しているという一報があったことが思い出される。

「弾道的に最適化されたスナイパースコープ (BOSS: Ballistically Optimized Sniper Scope) 」と名付けられたこのシステムは、
戦場に送り出す兵士に携行させる火器類の性能改善という重責を担っている、
陸軍の PM SW (Project Manager Soldier Weapons) が開発を主導している。
BOSS は、ピカティニー規格レイルに対応したスナイパーウェポン向けの「完全統合化」された火器管制システム。
重量は 3.5 ポンド (=約 1.6 キログラム) で、
6-22 倍率の光学系統と精密で安全なレーザーレンジファインダを備えている他、
内部環境センサー一式、標定傾斜計プラットフォーム、弾道計算機を包含している。
弾道計算機は洗練されたもので、ターゲットまでの距離、射手の置かれている環境、
使用されるスナイパーライフルとその弾薬により算出するための標定データを使用する。