>>107
>空間装甲による対HEAT防護改修も行わなかった74式は何らかの割り切りか諦めがあったんだろうな。

1965年度から始まっている装甲材料開発の中で、「対成型弾装甲」の試作も行われた様ですからね。
所謂、G装甲ですね。
ただし、HEAT防御として複合装甲的なものの取り組みは、日本の場合WW2の頃まで遡れそうです。
グランドパワー2007年8月号に再掲載された大前氏の記事によると、次ぎの様な記述があります。

>ヨシ!それならば!ということでいろいろな障害物をタ弾とBKの間に置いて穿孔試験をしてみたところ、ある材料がかなり有効であることが判った。
>しかもその物質が間に合わせのものを集めただけのものであったので、さらにこれを改良して試験してみるべきだという明るい希望をもったものである。

上記は、タ弾の穿孔能力を減殺する方法を求める試験で、空間装甲や傾斜装甲を試した後に行われた様です。
「ある材料」が具体的に何かは明記されていませんが、「間に合わせ」で且つ対HEATに高い能力を示せるなら、ガラスでしょうか?
HEATに対するガラスの耐弾性は、質量効率でRHAの2.32倍と高い値を示す様ですから。
ちなみに一戸氏の推測値ですが、M1戦車の砲塔前面装甲が質量効率2.54倍との事です。