海保、巡視船建造前倒しの補正予算案 尖閣警備強化へ
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海上保安庁は9日、沖縄県・尖閣諸島の領海警備を強めるため、巡視船艇14隻やジェット機2機を
前倒しで建造する費用を盛り込んだ、255億円の今年度補正予算案を発表した。

尖閣諸島では昨年、中国漁船計208隻が領海に侵入した。このため、2015年度当初予算で新造を
予定していた180トン程度の小型巡視船3隻の建造費を前倒しして21億円を計上。漁船の体当たりに
備えて船体を強化し、16年度末の配備予定を4カ月早めることができるという。

主に中国公船に対応する尖閣専従の大型巡視船2隻の建造も早め、応援に出せる各地の巡視船など
ほかの9隻も建造開始時期を前倒しする。
漁船や公船の動きを監視する新型ジェット機2機の配備時期も19年度末から10カ月早める。

海保は「尖閣の警備を強めて全国からの応援を解除できれば、小笠原のサンゴ密漁などにも柔軟に対応できる」としている。