>ランカスターの武装は「7.62mm M1919機関銃 8門」、B-17の武装は「12.7mm M2機関銃13挺

―ロシアの前線で戦った搭乗員と、ドイツ本土防空戦の参加者との感覚の違いをお聞きしてもいいでしょうか?
 ロシアでは戦争そのものも、飛行機も、戦いも全く異なっていましたね。ロシアで行われていたのは純粋な空中戦でした。
仕事…うーん…ゲームというのとも違うな、スポーツ、そう、スポーツに似たような感じです。もしもこのような表現が許さ
れるのであれば。生存を賭けたギリギリの戦いではありませんでした…一方、ここドイツでは、高高度から街々に爆弾
が降り注がれ、辺り一面で爆発が起きるのを見ながらの戦いですから、より個人的な、より感情的なものとなりましたよ。
連合軍の爆撃機は800機ずつ、そして戦闘機も同じくらいの数がやって来る。これは全く違う戦場です。ここドイツでは、
搭乗員の命は平均して7日だけ、1週間だけしかもちませんでした。ロシアではこれほどの緊張はありません。
勿論、損失は出ていたのですが、しかしたったの7日間ということはなかった。
―どうしてそうなったのでしょうか?戦闘機ですか、それとも爆撃機の防御砲火にやられたのですか?
 問題は爆撃機の銃手です。はっきりとは憶えていませんが、爆撃機のクルーは8〜10人で構成されていて、
操縦手以外の全員が攻撃してくる戦闘機を迎え撃つわけです。それが大変だった。だから、私たちは正面から攻撃し、
2倍の速さで接近することで、防御砲火の圏内にいる時間を短くしようと務めました。私は常に正面攻撃をやっていて、
後ろから接近したことは一度もありません。敵の爆撃機は全体が機関銃だらけで、2連装のも4連装のもありました。

ドイツ戦闘機隊エースとの対話 アルフレート・グリスラフスキ
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/5870/grislavski1.html