「対日戦おまけ論」についてだが、その場合、おまけの対日戦争オンリーだった中華民国の扱いは酷いものになる。
太平洋戦争がおまけなら日中戦争はおまけのそのまたおまけということで、中国は存在そのものが無視される。

○大久保直彦君 本日は、歴代政府・自民党の中国政策が根底から瓦解した記念すべき日でございます。(拍手)
 私は、公明党を代表いたしまして、中華人民共和国の国連における正当な権利を回復し、台湾追放を求めるアルバニア
決議案が圧倒的多数をもって採択されるというまさに歴史的な事態に対し、佐藤総理に対し、その所信と政治責任につい
て若干の質問をいたしたいと思います。(拍手)
 言うまでもなく、戦後二十数年の間、中華人民共和国の国連における正当な権利を回復させることに対し、アメリカ並び
に自民党政府は共謀し、虚構の上に虚構を重ね、中華人民共和国政府を唯一の正統政府とする中国の国連復帰を積極的
に妨害し続けてきたことは、まぎれもない事実なのであります。
 しかしながら、国際政治の良識はこの虚構を許すことを認めず、昨年の国連総会は、もはや欺瞞的な日米両政府の
妨害工作が全く国際政治の現実にそぐわないものであり、その破綻を示したのであります。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/067/0001/06710260001006a.html

>中華人民共和国政府を唯一の正統政府とする中国の国連復帰を積極的に妨害し続けてきたことは

冷戦時代の欧米世界は、対日戦争を意図的に小さく扱っており、これが中国排除につながった。

冷戦時代の西側世界においては、反ナチ戦争こそが西側連合国にとっての大義名分であり対日戦争の扱いは非常に小さく、
従って中国抗日戦争は無視扱い。シナ大陸を実効支配する中華人民共和国の国連加盟・常任理事国入りは1971年。
なおサンフランシスコ平和条約で台湾は「放棄」されたのであり、蒋介石の中華民国政府は亡命政権でしかなかった。
つまり「対日戦争の戦勝国」たる中華民国は、身ぐるみ剥がされて何も得られなかったのだ。