ドイツ住民が恐れていたのはロシア人による敗北と占領だった。この恐怖心はナチスのプロパガンダ
だけに由来していたわけではない。ユダヤ人の絶滅政策とは異なり,対ソ戦におけるドイツ軍の残虐行為
は帰還した兵士などによって広くドイツ国内に知れ渡っていた。そのため多くのドイツ人は報復を恐れ,
プロパガンダで広められたロシア人の「野蛮・残虐性」のイメージは真実味を帯びてしまったのである。
バドーファーによれば,ロシア人を「未開」で,「野蛮」で,「卑劣」だと非難することで,当時のドイツ人
は自分の不安と罪意識を振り払っていた。ある少年は,「ドイツにとって唯一の希望はアメリカの援助
を受けてロシア人と戦い,殺すことにある」と洩らしたという。
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/lcs/kiyou/19-1/RitsIILCS_19.1pp.175-189takahashi.pdf

でも日本の場合は大陸打通作戦で大勝利してたから、中国人の報復を恐れる必要はまったくなかった。
そればかりではなく米国は中国を捨てて日本を同盟国に選び、中国人=チャンコロという図式が戦後も定着した。