>>60
>>61
うんにゃ
カイロ宣言においては「日本が第一次大戦開始以後に奪取あるいは占領」した「太平洋の一切の島嶼を剥奪」すること、「満州並びに台湾とポンフー諸島」は「日本が清から略奪したもの」として「中華民国に」返還することが謳われている
カイロ宣言の宣言としての有効性が微妙であることが問題点なのだが、ともかくポツダム宣言は「カイロ宣言は履行されるべき」としている
「されるべき」という表現もまた曖昧だが、それへの従属を課するものであるとするならば、日本は確かに上に述べた領土を放棄するのが義務となり、一方で「第一次大戦開始以前」からの領土である北方領土を放棄する理由はないと言える
ポツダム宣言が日本の領土を四州+「諸小島」という微妙な言い方で規定しているのも問題で、これによってポツダム宣言とカイロ宣言の間には解釈の齟齬が生まれてしまった
北方領土問題はこれに起因するもの
竹島問題はこれと全く性格が別で、明らかな国際法違反

しかしイギリスはカイロ宣言に基づく中華民国の台湾領有を認められないとした、つまり連合国の中で各々好き勝手なことを言ってたわけだ
私見だが、カイロ宣言・ポツダム宣言でこうした曖昧な表現を用いたのは、中国ないしはソ連の要求を満たす(要は領土を与える)ために主にアメリカが主導で敢えて表現に幅を持たせたのではないかと