ダイムラー・ベンツ601をコピーするにあたり難題となったのはバネ鋼が折れてしまうこと
ドイツ本国はスェーデン鋼で処女鉄でつくってるため折れないが、資源に乏しい日本は
米国輸入のくず鉄を再製した非処女の鉄なので、脆い
いまでいうと100均の中国製品みたいなもんだ
鋼鉄の質の低さはクランクやベアリングなどあらゆるところに影響がある
戦艦大和も米国のくず鉄で作られていた

ニッケルは鋼鉄の脆さを改善するために重要な物資で装甲板はニッケルによって強靭なものとなったが
ハ40のクランクにニッケルを使ってはならないと言う通達があった。軍は限られたニッケルは
排気タービンやターボジェットなど新兵器に大量に使う見込みが出てきたので節約しておきたかった
焼入れで対処することにしたが歩留まりが非常に悪化した
戦争になるとニッケルが不足する代表なので戦時回収のため今もニッケル硬貨採用される
戦艦大和もニッケル抜きの代用装甲で作られていた

日本製の鋼鉄はニッケル抜きで質が悪いこともあり、欧米の使用した火砲に比べて3割がた貫徹能力が低かった