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>日本をロシアと分割してたら、白熊どもを封じ込めるという戦略が破綻するではないか。
>適当に日本を消耗させてロシアも封じ込める。日本が負けすぎては困るから、

 ビスマルクは「誠実な仲介者」として、戦争回避のための会議を呼びかけた。各国にとっても、
戦争をせずに問題を解決できるのなら、それにこしたことはない。ビスマルクに領土的野心がないことは、
みんな知っているから、呼びかけに応じて会議が開かれます。1878年のベルリン会議です。
 会議の結果むすばれたのがベルリン条約。中味は以下のとおり。
 ブルガリアは領土を縮小して、オスマン帝国内の自治国とする。地図で確認すると、大ブルガリア国
との違いがすぐわかる。ようするに、地中海岸の領土を削った。ロシアの南下政策が阻止されたわけです。
しかし、それだけでは、ロシアは損するだけ。面目丸つぶれ。これでは、「誠実な仲介者」にならないので、
ブルガリア以外にも、スラブ人の国家の独立を承認した。新たに独立を認められたのが、セルビアとモンテネグロ。
スラブ系ではありませんが、ルーマニアも独立を承認された。
 スラブ系国家ばかりが独立すると、ますますバルカン半島にロシアの影響力が大きくなる。これでは、
オーストリアが不満を持つので、オーストリアと国境を接するオスマン帝国の二つの地域ボスニア・ヘルツェゴヴィナ
の統治権をオーストリアにあたえた。
 そして、イギリスはキプロス島を獲得。キプロス島は、シリア・パレスティナ・エジプト方面ににらみを
きかせる絶好の場所にありますね。
 以上が、ベルリン条約の中味です。オスマン帝国は、自分の領土を勝手にとられたり独立させられたり
しているのですが、この会議には呼んでももらえなかった。もう、やられっぱなしで文句も言えない弱体ぶりです。
http://www.geocities.jp/timeway/kougi-95.html

> そして、イギリスはキプロス島を獲得。キプロス島は、シリア・パレスティナ・エジプト方面ににらみを
>きかせる絶好の場所にありますね。

日露戦争で日本が負けた場合の青写真が、これ。