Q:もちろん知っている。毛沢東は「たとえズボンを穿かなくても、核を持ってみせる」と言って、
実際に1964年に核実験に成功した。あれは対アメリカでもあり、対ソ連でもあった。
 朝鮮戦争のときにマッカーサーが中国に原爆を落とすと言ったし、1960年代には既に中ソ対立があって、
ソ連も核を持っていたから、自国を守るためには核を持つしかないと、毛沢東は言った。

A:その通りだ。経済制裁を受けて孤立すれば、弱い国はどんなことがあっても核を持とうとする。だから、
核・ミサイルを放棄させたいのなら、圧力と制裁は逆効果になる。それを安倍は知るべきだ。
 トランプも中国に北への原油供給を断てと言っているが、日本が第二次世界大戦を始めた理由の一つに、
日本に対する石油の禁輸があることを日米自身が最も知っているはずだ。そのことを忘れたのではあるまい。
 それを考えれば、圧力と経済制裁は北朝鮮を益々挑発的な行動へと導き戦争の実現性を駆り立てて
いくだけだということを理解すべきだ。
 その間に北の核・ミサイル開発技術は急速に発展し、交渉の余地を失わせていく。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/12/post-9037.php