時代が進んで、戦艦も駆逐艦も潜水艦も外洋戦闘ができるようになると、巡洋艦の
特色というのは薄れてしまい、単に「中型の戦闘艦」くらいの意味になってしまったけど、
明治の初めの頃の、技術が進んでない時代においては、十分に特色のある用語
だったんだよ。

 それから、巡洋戦艦もその誕生の時期においては明らかに「巡洋艦」だったのは
確かだ。フォークランド沖まで出張って行って敵の装甲巡を狩るなんて芸当は、
戦艦には逆立ちしたって無理な話。
 「装甲巡より速く、戦艦と同等の火力があって、外洋を航行できる艦」が巡洋戦艦だ。
>>282の話は「巡洋戦艦」じゃなくて「ポケット戦艦」の説明だな。

>>283の「敷設巡洋艦」は、そうでない沿岸防備用の敷設艦との対比で説明できる。
ただの敷設艦は機雷さえ積めれば速力なんてどうでもいいが、敷設巡洋艦は、
海を渡って、敵の港の入口に機雷をまいて、敵の追跡を振り切って帰ってくるだけの
性能がなければいけない。そういう特殊な艦が「敷設巡洋艦」になる。