>>62
制空モデルのF-15C/Jは大型戦闘機としては良く曲がるのは確かだが制空用武装時のF-16に比べれば曲がりにくいのも事実。
特にロール系の運動(横操縦)の俊敏さがF-16に比べて劣る。

これは一番重量のある部品としてのエンジンの装備位置が双発の場合は重心から離れた位置になり
その結果としてロール運動に関する慣性モーメントが大きくならざるを得ないから双発機は単発機より必ず不利になるんだよ。
もちろん双発エンジンのノズルがF-22のF119エンジンのように上下に振れるベクタリングノズルでエンジン推力ベクトルの左右差動を
ロール運動に使える構造ならば話はまったく別だけどね。

F-14のデモ飛行を見ればロール軸に関する慣性モーメントの大小がロール運動の俊敏さ(ロール率)に及ぼす影響を良く理解できる。
F-14の場合、可変後退翼なので翼を前進位置にすると後退位置に比べて横方向の重量分布が重心=機体中心線から離れてしまう。
その結果、前進位置の時のロール率は後退位置にした時のロール率よりも目に見えて低い(ロール運動が鈍い)。
YoutubeとかでF-14のデモ飛行の動画を見れば良くわかるよ。

ループ系の運動(縦操縦)はどちらの機種でもパイロットの肉体の限界(耐G能力)で制限されるから実質的には差がないだろうね。