MiG-29が出た時は時代が後な分だけF-16より先進的で空力としても上ではとされていた
双発だから推力重量比もF-16どころかF-15と比べても勝っていたし

だがMiG-29ってあくまでも基地周辺防空がメインで設計されてるんだよな
航続距離が物凄く短い
短IRAAMだけで戦うならいいんだが

更にレーダーも本来はレドーム直径で言えばF-16より大きいから性能も良い筈なんだが
F-16を最新の主力で使いまくってた頃のアメリカと違いソ連〜ロシアでは
MiG-29にアップデートのための金をかけられず、いつまでもレーダーが旧タイプのままだった
だからF-16に中射程では全く勝てない戦闘機になっちまった

とはいっても、1980年代後半〜1990年代前半までは多くの軍事評論家は
「機体そのものはMiG-29が上。湾岸やボスニアでMiG-29が勝てなかったのは
輸出用のダウングレード品だったのと、アメリカのAWACSまで含めた戦域情報システムが優れているため」
という評価だったんだよなあ

となると、戦闘機が大きなレーダーとか重い中射程AAMを搭載しさらに一定任務を果たすための
増槽まで積んで、どれだけの所まで飛んで行って増槽を落として任務を遂行し、帰還するか、
まで考えて機体の性能を評価しろって事になる

そう考えたらMiG-29なんて旧ソ連の兵士使い捨て志向で出来てて、また戦場で戦域情報システムなんて
100%稼働する筈がない!だから単機で基地上空だけでも守る!という発想で作られてるんだから、
上記の評価だとポンコツ以外の何物にもならん

でもR-73と、ロシアの方が先に導入したHMDのお陰で近距離戦の模擬戦闘ではF-16に勝ちまくったんだよな
ドイツ統合直後に演習を行った限りでは