第二次世界大戦末期、連合軍はヤルタ会談によりドイツ占領地域の分担を決定した。ツァイスグループの事業場が
位置するイエナ、ドレスデンといった地域は全てソ連軍の占領予定地に含まれていたが、実際にイエナのカール・ツァイス
財団本部工場を占拠したのはアメリカ軍の方が数ヶ月ほど早かった。アメリカはソ連占領予定地であっても、
先に進駐占拠したという既成事実により、占領地域変更を目論んでいたのである。しかし、ソ連のヤルタ協定遵守の姿勢は硬く、
アメリカの思惑どおりに事態は進まなかった。

実効支配の有無より戦勝国同士の条約次第
ウクライナは事実上敗戦国なんだから事実上戦勝国のクリミア共和国に取られる
日本は敗戦国なんだから戦勝国の中国に取られる