80年前に世界一周飛行の途中で消息を絶った米国人女性飛行士アメリア・イアハートは、
実は旧日本軍に捕らえられていた―。

こんな説の裏付けになるかもしれない1枚の写真が、米国立公文書館から見つかった。
米歴史専門放送局「ヒストリー」が5日、明らかにした。

イアハートは大西洋単独横断飛行を女性で初めて成功させたことで知られる伝説的なパイロット。
1937年7月2日、世界一周飛行に挑戦中に米国人航法士のフレッド・ヌーナンと共に南太平洋上で
失踪した。多くの専門家は、飛行中に燃料を使い切り、海に墜落した可能性が高いと考えてきた。

しかし、ヒストリーによると、このほど見つかった写真は日本の委任統治領時代のマーシャル諸島の
港で撮影されたもので、不鮮明ながら服装や体形がイアハートとよく似た人物の後ろ姿が写っている。
ヌーナンと顔の特徴が合致する人物も写真に納まり、失踪機と大きさが一致する物体が船で
えい航される様子もおぼろげながら確認できるという。

日本による拘束説は過去にも現地の住民の目撃証言から浮上したことがあるが、物証が乏しかった。
ヒストリーは近く特別番組を放送する予定で、番組の制作責任者はNBCテレビに「イアハートは
日本船でサイパンに移送され、そのまま収容中に死亡したと考えられる」と語っている。