旧日本陸軍はドイツ流軍学の盲点がある、敵の戦闘力殲滅以外に重視しない。
戦史を良く見ればわかると思う、初期中国戦線での作戦も戦闘力殲滅以外をあまり考えない。
それを日本的増幅すると、兵士の命も兵站もクソもない。
その、ある意味で業績至上売上至上主義的なブラック企業体質が一番の問題だ。目標を達成できない店長、じゃなく、指揮官は自殺されるケースが多発した。

さらに任務式指揮の欠点で一度戦闘に入ると元の作戦を無視する、戦功に焦って少しでも多くの敵を殲滅したいため独走した指揮官が多い、調子に乗るとかなり釣られやすい、台児荘の戦いと長沙の戦いは典型的ケースだ。
その割りに保守主義が強く、慣れた作戦が通用しないとなかなか変更しない。
あと日本式組織の欠点で、基本的に上の人に文句を言わない、ミスも指摘しない、逆らわない。そのため一部の権力ある幹部の独断を牽制する機制はない、中央の指導が迷走し続けているも修正する能力はない。

私的見解だが、東芝の問題も旧日本陸軍に似てる感じがある
http://getnews.jp/archives/1056980
口コミサイトに見る東芝の内情 「官僚的な人間が残り、出世していく社風」「宮仕えは命がけです」
http://www.dailyshincho.jp/article/2015/07230835/
誰も反省していない「東芝」2000億円不正会計 公家の社風を一変させた「強烈相談役」の陰日向


米陸軍も官僚主義だけど、基本国力の強さ以外に、学習能力と研究能力の強さは別次元で、能力ある若い手は亜州と欧州では考えられない速度で出世する。一度戦闘に入ると無能な幹部は直ぐに「You're Fired!」を食らう。
保守層もあるが、新しい戦術と武器を受け入れる速度が速い。WW2でも1941年の米軍は1943年の米軍は違う。
しかし米陸軍の一番問題は科学管理主義の欠点で、人間を交換できる部品に認識する傾向が強い。組織を維持するために細かい規則が多く。
アメリカ人はよくローマ人に似てると言われているもそのためだ。