「韓国型MD」試験、ミサイル5発全て迎撃成功 (朝鮮日報 6/18(日) 23:04)

韓国型ミサイル防衛システム(KAMD)を構成する中距離地対空誘導弾(M-SAM、チョルメ2)がこのほど、運用評価システムで北朝鮮の
弾道ミサイルに見立てた5発のミサイルを全て迎撃することに成功し、「戦闘用として適合」との判定を受けたことが分かった。

韓国防衛事業庁の関係者は18日「これはシステム開発が正式に完了したことを意味し、年末から本格的な量産が可能」と述べた。
これにより、韓国軍が北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対応するために推進してきたKAMDの早期構築にも弾みがつく見通しだ。

今回開発が完了したM−SAMは、高度20キロ以下で北朝鮮の弾道ミサイルを破壊する直撃型迎撃ミサイルだ。
価格は1発当たり約15億ウォン(約1億5000万円)。来年から導入される米国製パトリオットPAC3(迎撃高度約20キロ)と共にKAMDの
下層防衛網を構成する。
韓国軍当局は、高度40−60キロで北朝鮮のミサイルを迎撃する長距離地対空誘導弾(L−SAM)も開発中だ。
北朝鮮の核・ミサイルの脅威が予想以上の速さで高まっているため、韓国軍はKAMD構築の完了時期を2020年代半ばから2020年代
初めへと前倒ししている。

しかし、ほとんどの軍事専門家は「KAMDでは北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に対応するのは困難」と見ている。
敵のミサイル迎撃の可能性を高めるためには、上層・中層・下層と高度ごとに多くの迎撃チャンスが必要だが、KAMDはL−SAMが
作戦配備されたとしても結局は下層防衛が中心となるからだ。

このため韓国軍は在韓米軍の終末高高度防衛ミサイル(THAAD)をKAMDと同時に運用すれば、多層防衛網が形成され、北朝鮮の
ミサイルに対する迎撃能力は大きく高まると期待している。 THAADの迎撃高度は40−150キロだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170618-00002225-chosun-kr

韓国軍のM-SAM(チョルメ2)は射程距離こそPAC-3と同程度なものの、実際の命中率や運用性となるとまだ怪しそう。