高校のサッカー部の体罰映像を見て「部活ってこういうもんだろ? 何を騒いでるんだ?」と思う人々と、
現状の国会のありさまを見て「政治ってそもそもこういうもんだろ? 何を騒いでるんだ?」と思う人々は、たぶん同じ集合に属していて、しかもその彼らは自分たちをクールな人間だと思っている。


うちの国の社会で「一般人」と見なされるためには「宗教」や「政治」から距離を置く必要があるわけだが、
最近では「思想」や「趣味」あたりも、危険視されるようになっているようで、もしかして大多数の他人とそっくりでない人間はすでにヤバいということなのかもしれない。


儒教思想の中核にある「長幼の序」ならびに「忠孝」の規範を「仲間絶対」と「鉄砲玉賛美」に読み替えた東アジア式ヤンキー道徳の権化たるヤンキー先生が、
法の精神や社会正義よりも、仲間内の仁義(身内の恥を外部に漏らした人間への徹底的な制裁)を重視するのは、極めて自然ななりゆきだわな。