民進党のアベノミクス対抗軸「増税で生活保障」は理解されるか

http://diamond.jp/articles/-/132688

 アベノミクスへの対抗軸が、民進党から打ち出された。「生活者の不安に向き合う財政政策」を掲げ、
分配重視、成長に依存しない経済へと軸足を変える、という。

 民進党の前原誠司政調会長は16日、日本記者クラブで会見し、「民進党尊厳ある生活保障総合調査会」の中間報告を発表した。

 生活者を不安から解き放つため、必要な財源は増税によって確保する、という政策だ


自民党政権が目指す「財政再建のための増税」と狙いは違い「行政サービスを厚くする負担増」に照準を当てている。

 国政選挙になると、消費増税に「賛成か反対か」が問われがちだ。自民党は前回の総選挙・参議院選挙で
「消費税増税先送り」を掲げ、民主党はじめ野党はこぞって「先送り」に異を唱えず、
経済運営の対立軸はボケたまま選挙戦が展開された。

 政党が「増税」を掲げることは、いまや「自爆行為」とされている。それなのに民進党は「中間報告」で、「大増税」を掲げて政権を目指すという奇策に出る。