誰だよ!ブルーギルを持ち込んだのは!

日本からトンボが消える 原因は心ない人間が持ち込んだブルーギル等か

湿地を保全するラムサール条約に登録された小山市の渡良瀬遊水地で二十五日、
地引き網を使ってオオクチバスなどの外来魚を捕獲、駆除する「おさかなワイワイ大作戦」(市など主催)があった。
市内外から親子ら約二百人が参加し、貴重な生態系を守るために一汗かいた。(小川直人)

 県下都賀漁協の協力で、遊水地の第二調節池環境学習フィールドの池に長さ約百六十メートルの地引き網を設置。
参加者は水辺で網の両端に分かれ、「よいしょ」の掛け声に合わせてゆっくりと網を引いた。水際で跳びはねる魚を見つけた
子どもたちは「いたいた、何かいたよ」と声を上げた。
網を引き上げると、子どもたちはコイやフナ、オイカワなどの在来魚と外来魚を手で捕まえてバケツに移した。
ボランティアらが種類ごとに分け、在来魚は大きさを測ってから池に戻した。

 捕まえた在来魚は、コイが最大六五センチで三匹、フナは同四七センチで三十六匹。
外来魚はオオクチバスが同四九センチで十匹、ブルーギルは同一四センチで八匹、このほかアメリカナマズやライギョも。
小さな魚は数え切れないほどだった。
市内から家族四人で参加した小学校五年の藤沢裕翔君は「魚はぬるぬるして重たかった。
初めてで楽しかった」と笑顔を見せた。

 市によると、外来魚の増加は二年前の関東・東北豪雨で流れ込んでしまったことが大きな要因という。
わたらせ未来基金代表世話人の青木章彦さん(59)は「外来魚が増え、水生昆虫が減った。いるはずのトンボもいない」と指摘。
一方「外来魚が憎いわけではない。状況を知り、どうするか考えることが大事。
調査を続けて作戦の効果を見極めたい」と参加者に話した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201706/CK2017062602000181.html