国際宇宙開発においては、
「他国ができないことをやることで発言権を確保する」ってのが大事なことになる。
日本がISS計画でそれなりの発言権持ってるのも、HTVっていう日本しか持たない輸送手段が、
他の輸送手段ではできない「実験ラックの輸送」「大型外部貨物の輸送」ができるからだぬ。
今実施中の、ISS運用延長に伴う交換用バッテリー輸送ミッションなんかは今の所HTVでしかできんわけだ。

その点で、よく「発言権の確保」の手段として言われる「日本自前での有人輸送手段」って、
民間会社が有人機打ち上げようとしてる今になっては発言権の確保になるかというと私見だが極めて疑問。
今は輸送手段がスペースシャトルとソユーズしかなかった90年代じゃないわけで、今後は「どっかの会社に発注すればおk」になりかねん。

なので今回の月着陸船って選択は個人的には高評価だぬ。
既に要素技術はかなり出てきている上に、
NASAの月着陸船「アルタイル」開発計画はオバマんにコンステレーション計画潰されて以来行方不明だったし、
民間宇宙会社も有人月着陸船までは手を出してない。
つまり「日本しかその手段を持ってない」って発言権を確保できる。