「国政でも離党ドミノ起きるかも」 退潮の民進に危機感 (朝日 7/4)

自民、民進の国政2大政党がともに敗北して第2、第5勢力に沈んだ東京都議選。民進党が政権批判の受け皿になり得ていない現実が浮き彫りになり、
3日の党執行役員会では、選挙総括の場を設けるよう求める声が上がった。
さっそく離党者も出て、続投を決めた蓮舫執行部が厳しい党運営を迫られるのは確実だ。

「壊滅的な議席数だ。ゼロからの出直しをしなければならない」
民進の前原誠司元外相は3日、地元・京都での街頭演説で、都議選の結果に強い危機感を示した。
「根本的に戦略を立て直す意思が今の執行部にあるかどうかが大きく問われる」と指摘し、「答えが見つからない限り、政権交代は夢のまた夢だ」と言い切った。

民進は告示前から2減の5議席に留まり前身の民主党時代を含め、過去最低。 そもそも公認した現職は18人いたが、離党ドミノで7人に減っていた。

だが、野田佳彦幹事長は3日の記者会見で「野党第1党として自民党を追い込んだ」と強調。
「政権準備のための政策や選挙準備に全力を尽くしていきたい」と続投する意向を表明。
蓮舫氏について「選挙の顔が他にいるのか。 (蓮舫氏は)結果を次に出す覚悟と決意を持っている」と述べ、辞任は不要との考えを示した。
党内では予想されたほどの惨敗は免れたとして「5議席は善戦」(閣僚経験者)との声も上がる。

一方、党都連会長の松原仁衆院議員は3日、「自民に対する国民の怒りの受け皿になれなかった。 明快に敗北だ。 
5議席で一定の評価を出すようでは政権奪還をする政党にはなりきれない」と述べ、都連会長の引責辞任を表明した。

選挙結果に対する党内の評価が定まらない中、蓮舫氏本人は党本部に姿を現したものの、受け止めを問う記者団に「明日、話します」と述べるにとどめた。
(続く)