米ロ対立、議論難航か=ICBM発射の北朝鮮制裁−安保理

北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射成功の発表を受け5日に緊急会合を開いた国連安全保障理事会は今後、制裁決議をめぐる議論を本格化させることになる。
ヘイリー米国連大使は近日中に制裁決議案を提示する方針だ。
しかし、中ロ両国は圧力に慎重で議論は難航する恐れがある。特にロシアは制裁に反対する姿勢を示しており、シリアに続き北朝鮮問題でも米ロの対立が鮮明になりつつある。
「ICBM発射は明確かつ急激な軍備増強だ」。ヘイリー氏は緊急会合で北朝鮮の脅威について強く警告し、軍事力行使も辞さない構えを表明した。
安保理決議に反して北朝鮮との交易を続ける国との通商関係を見直す方針も示し、特に北朝鮮最大の貿易相手である中国に行動を迫った。
トランプ米政権は経済問題を絡めて中国に対し、北朝鮮への圧力を強めるよう促してきた。こうした状況でも、安保理ではトランプ政権発足以降、米中の目立った対立は起きていない。
米中は北朝鮮による相次ぐミサイル発射を受け、4月末ごろから制裁に関する協議を始め、安保理は6月、制裁決議の採択に至った。
この際の協議で米中は北朝鮮がICBMを発射した場合の対応も議論していたとみられ、中国は今回、制裁強化を既に容認している可能性もある。
 対照的に、安保理では米国によるシリア軍事攻撃以降、米ロの対立激化は誰の目にも明らかだ。北朝鮮決議をめぐり、米中が合意しても、ロシアの反対で調整が難航する事態も想定される。

ttp://www.afpbb.com/articles/amp/3134784


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