「日本政府が米国債をたくさん保有しているなら、その利払いで毎年15-20兆円入ってくるはずだ!」
「それなのに日本政府の収入になってないのはおかしい!」
米国債利子不払い論とか米国貢論とかの議論は、こういうところから出てくるのだと思います。
実際、日本政府が外貨準備として保有する米国債は、殆ど利子を生んでいないんですよ。

何故こんなことになるかというと理由は簡単で、手堅い日本政府我保有しているのは、
殆どがトレジャリービルと呼ばれる、1年以内に償還される短期債だからです。
なぜかといえば、これ、いわゆる割引債なんです。先に利子分を割り引いて販売されて、
償還日に額面が支払われるので、利子が払われないから安全という性質があるんですよ。
実質利子は先払いですからね。
仕組みは、1年満期で利子5%額面100ドルの国債があったとすると、
販売時には95ドル24セント払い込めば満期日に100ドルかえってくるというわけです。