NICT、世界初の小型衛星による量子通信の実証実験に成功
〜大陸間での量子暗号通信に向けた一歩

佐藤 岳大               2017年7月11日 12:16
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1069856.html

(抜粋)
 今回、NICTでは、超小型衛星(SOCRATES)に搭載された「衛星搭載用小型光通信機器(SOTA)」から、
2つの偏光状態に0/1のビット情報をランダムに符号化した信号を、毎秒1千万ビット(10Mbps)で地上局へ送信。
東京都小金井市にあるNICT光地上局で、口径1mの望遠鏡でSOTAからの信号を受光し、量子受信機まで
導波してビット情報を復号した。

 SOTAから送信された信号は、ビームの広がりや地上望遠鏡での集光能力の限界、大気伝搬中の散乱や
損失のため、かなりの部分が受信機まで到達する前に失われる。また、地上局の1m望遠鏡まで届いた信号も
減衰しており、パルス当たり平均0.1光子以下という微弱なエネルギーしか含まれない。このような微弱信号は
従来の光検出器では検出が不可能なため、低雑音の光子検出器を組み込んだ量子受信機を用いて検出し。
従来の衛星光通信よりさらに高効率の通信を可能とした。

 微弱信号による量子通信や量子暗号を実現するためには、量子受信機で検出した光子信号に正確な
時刻を刻印し、衛星と地上局間での時刻のズレを正確に補正(時刻同期)するとともに、大気伝搬中に変化した
光子の偏光軸を地上局で正確に補正(偏光軸整合)した上でビット情報を復号する必要がある。

 この技術は現在、中国と日本しか持っておらず、中国では600kgの大型衛星で実現しているが、今回、
NICTは中国の10分の1以下の重量50kgの小型衛星で実現する技術を開発した。
(以下略)


あまりニュースになっていませんが、これはかなり画期的なことなんじゃありませんかね。