基督教の真価と精髄はシナイ山のローカルアイドル一代記ではなく、その周囲に歴々と積み重ねられた神学と哲学、思想の数々にあるのですよ。

信仰対象の優劣を問うのは、例えば使用する言語の優劣を問うようなもので。
それによってアクセス可能となる書庫、すなわち先人たちの叡智がどれほどの質と量を持っているかが重要なのです。
西洋錬金術に端を発する近代科学の探求とか(異論は認めます)、同じく近代の基礎になった啓蒙思想、文化芸術とか一々挙げればきりがありませんて。