しかし、一昨日に某コーヒーショップで見た女の子は素晴らしかった…(´・_・`)
地球がオーブンに放り込まれたような昼下がり。夏の亡霊のように浮かび立つ陽炎が熱帯に花を添える、午後のまどろみ。
俺はハンカチで首の裏の汗をぬぐいながら、騒ぐ腹の虫にしかめ面を見せるほかなかったんだ
陽だまり向こうでくぐもる通行車のエキゾースト音。暁鐘のように頭を打ち付ける電車のインバータ音。そしてミンミン蝉の奏でるバックミュージック。
人と陽炎でごった返す駅前はひたすら熱気で満ちていて、俺はエアコンが恋しくて仕方なかった。
ふと顔を上げると、目の前にはコーヒーショップがあった。
スターバックスよりは恬淡で、ドトールよりは洒落っ気がある。再開発の波とファストフードの侵略に抗う克己心がありながら、どこか人をノスタルジアに浸らせる抱擁感もある、そんな個人経営の店だ。
初めての店のドアベルを鳴らすのは勇気がいる。だが俺は意を決すると、腹の虫と炎帝に三行半を突きつけるようにして中に入ることにした。