四国電力の続きです。ここはちょっと面白いので…

四国電力の電源構成は特徴的で、最大需要が6000MW程度に対して、
ベース電源たる石炭火力(自社1106MW+電発283MW+IPP400MW)と
原子力(1456MW)があわせて3245MWもあり、
一方で、他の火力は坂出発電所のLNGコンバインドサイクル2基(計585MW)を除いて、
ほかは石油・LNGの在来形式で構成されているので、
いわゆるミドル電源の比率が非常に低くなっています。
なお、安定した降水量が期待できない土地柄ですから、水力発電にはあまり期待できません。
600MWある揚水機を除いて、一番大きな発電所は46.65MWの蔭平発電所です。
もっとも、系統容量が小さい四国ですから、
西日本60Hz圏との系統連系で変動は小さく抑えられるのでしょう。

また特徴的なのは、淡路島です。ここは関西電力の営業範囲なのですが、
実際に送電しているのは四国電力なんですね。
一応、関西電力側とも明石海峡を超えて77kV線がつながっているのですが、
四国側からは187kVの送電線がつながっていて、関西電力は
淡路島分の電力料金を、四国電力に支払っている形になっています。