>>690 ( >>699 の補足 )

リトルボーイもファットマンも分厚い鋼鉄に覆われており、仮に不発で無傷で地上に落下
しても、X線で内部構造を調べようとしても鋼鉄が厚すぎて内部構造も解体方法も
判らなかった可能性が高く、通常の解体方法では火薬が誘爆しかねない。

運良く解体できて核爆弾の可能性に気付いて専門家に分析させれば、リトルボーイが
ウラン235を濃縮した爆弾だと気付いた可能性は排除しないが、「連鎖反応」や「臨界」
という概念に気付くまでに核事故で過早爆発させた可能性も排除できない。
仮にウラン235や「連鎖反応」や「臨界」に気付いても濃縮方法に気付くのに時間を
要したであろうし、濃縮のための莫大な電力は調達不能だったのは明白。

ファットマンの場合は、もし仮にプルトニウム239が核材料だと同定できたとしても、
ほぼ同時に爆縮させねばプルトニウム240による過早爆発が起きる事に気付いたか
疑問だし、同時爆発のメカニズムをリバース・エンジニアリングしたり、大部分が
プルトニウム239という兵器級プルトニウム入手方法に気付くのに多大な時間を
要しただろう。