>>877
あ、そこ注意な

米のはある意味で結果論だから>防空艦艇の汎用艦化

本当はスプルーアンスに続く代替の対潜・汎用艦が来るはずだったんだが
冷戦終結に合わせた縮小見直しで計画のサイクル狂って
SC-21計画に基くDD-21は肥大化し過ぎて破綻
流れ的には引き継いだDD(X)ズムウォルト級もアレで新コンセプトコケまくって
中等コンセプト(Mid-Mix)艦DDGXバーク系列が
本来予定を覆して増強繁茂した結果ああなったんよ

バーク級も当初はフライトIIまでで
以後DDGの路線は航空艤装を強化船体拡大する122セル艦
事実上の別艦のフライトIII(1988年検討案・当時)と
その後継に移行検討されていたものの
冷戦終結後の戦略的環境の変化に合わせる形で
沿海域戦闘に注力し相応に廉価化されたフライトIIAに移行してるのよ

要するに米は冷戦後の戦略的環境の変化に合わせた装備行政の迷走で、
将来防空艦の計画、ぶっちゃけ当初DDGとして整備スタートしてた
タイコンデロガ級DDG(のちCG)後継の防空艦と
スプルーアンス級DD後継の汎用艦が仲良くコケた結果、ある種断絶してしまい、
産業界の維持も込みで、ゼロベースでの新造艦計画の新規立ち上げも難しくなって、
船体設計レベルでは激しく陳腐化が見えている既存の防空艦
(DDG-51系、フライトIIA)の延長線上でしか整備出来なくなって
防空艦艇が汎用艦化してしまったようなものなんやで……

DDクラスがみんなバークになっちゃった結果、戦力的に均質化し過ぎた上
戦力として使い回し難くなってしまったのも込みで、一種の悲劇なんやな