米半導体大手インテルのブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO)と、
米スポーツ用品大手アンダーアーマーのケビン・プランクCEOは十四日、
トランプ米大統領の助言役を辞任することを
明らかにした。
米バージニア州で白人至上主義を掲げる団体と反対派が衝突した事件を巡り、
トランプ氏が当初、人種差別主義者を明確に批判しなかったことへの抗議とみられる。

この問題で助言役の辞任を表明したのは、医薬品大手メルクのケネス・フレージャーCEOに続いて計三人になった。

クルザニッチ氏は、ブログで
「平等のために立ち向かってきた人たちを攻撃するのではなく、称賛するべきだ」
と辞任を決意した理由を説明。プランク氏も、声明で
「団結や多様性を促進するスポーツの力を通じ、全ての人々を元気づけるために努力を続ける」と表明した。

アンダーアーマー社は昨年末、米大リーグと二〇二〇年から十年間、全三十球団のユニホームを供給する契約を結んだ。
米メディアによると、プランク氏はテレビ番組でトランプ氏を「米国の資産」と称賛し、人気スポーツ選手が反発したこともあったという。
トランプ氏は米国の製造業復活を重要政策に挙げ、経済界の重鎮らを助言役に起用してきた。

しかし、地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」からの離脱を表明した後、電気自動車大手テスラのイーロン・マスクCEOが政策助言機関メンバーを辞任する意向を表明。
経済界の「トランプ離れ」は加速している。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201708/CK2017081602000128.html