2017年8月16日、中国のポータルサイト・今日頭条に、
中国で糖尿病患者が増えている理由について分析する記事が掲載された。

記事によると、2007年に日中友好病院の楊文英(ヤン・ウェンイン)医師が行った調査によると、
中国の糖尿病有病率が9.7%となり患者数は9240万人だったという。
13年の調査では、中国の成人の糖尿病有病率は11.6%で、初期糖尿病患者は総人口の50.1%を占めるという。

ではなぜ中国では糖尿病患者がこんなにも増えたのか。
記事はその理由の一つとして「生活のコカコーラ化」を挙げた。

昔は食べるにも困るほどでコカコーラなどの炭酸飲料などなかったが、
今では赤ん坊の時から清涼飲料水でのどの渇きを癒やし、
大人になってもファストフードや高級料理店でのごちそうを食べるため、糖分摂取量が増えたのだという。

別の理由としては「運動しない世代」になったことを挙げた。
自動車の普及に伴い、人々はますます動かなくなっているほか、
「テレビを見る」ことも糖尿病リスクを高めているという。
ハーバード大学の調査によれば、毎日2時間テレビを見ると、糖尿病リスクが14%上昇するという。

記事はまた、米国では貧困層に糖尿病患者が多いのに対し、
中国では富裕層に糖尿病患者が多いのが特徴だとも指摘している。

これに対し、中国のネットユーザーから
「ちょっと前には自動車事故世界一、肺がん世界一と言っていたが、今度は糖尿病か。明日は何の世界一になるんだろう」、
「国は気にしていないからな。国民総生産(GDP)が世界一になること、米国を超えることしか気にしてない」
などのコメントが寄せられ、どこかやるせなさが感じられる。
(翻訳・編集/山中)

http://www.recordchina.co.jp/b187679-s0-c30.html