米国南部で戦いに備える「ミリシア」

米南部のジョージア(Georgia)州の人里離れた森の中で、クリス・ヒル(Chris Hill)さん(42)は毎月、友人らと共にキャンプファイアを囲んで語り合ったり、バーベキューを食べたりして数日を過ごす。
滞在中、彼らは半自動ライフルを使った訓練も行っているが、これは政府が彼らから武器を取り上げる決定をしたときに対応できるようにしているのだという。
 戦闘服に身に包み、軍仕様の武器で武装した約20人のメンバーからなるグループ「ジョージア治安部隊(GSF)」は週末に集まり、焼け付くような暑さの中で、偵察や実弾を使った射撃の練習、さらには実物大模型家屋への襲撃訓練も行う。
「内戦、暴動、北朝鮮やロシアからの電磁パルス(EMP)攻撃、外国政府による侵略、そしてわが政府が武装解除を狙い国民に銃を向ける場合に備えている」とヒルさんは語る。
 普段は法律事務所で働いているというヒルさんは、2008年に自身が設立したグループで指揮を執るときだけは「ブラッドエージェント」という司令官としての呼称を好む。
 米首都ワシントン(Washington D.C.)にあるアメリカン大学(American University)のキャロル・ギャラガー(Carol Gallagher)教授は、
主流派政治家に愛想をつかした多くの超保守主義者は、不法移民や米企業の海外移転についてのトランプ氏のタフな物言いに引き付けられていると語る。
 ギャラガー教授は「米国史を振り返ると、このような武装した民間グループは当初から存在していた。入植当時、警察や軍隊が確立されていなかったため、人々は自衛のためにこういった組織をつくったというのも関係している」と語った。
 米国のミリシア史上、最も広く知られている存在の一人は、1995年のオクラホマシティー(Oklahoma City)連邦政府ビル爆破事件の実行犯ティモシー・マクベイ(Timothy McVeigh)元死刑囚(2001年に死刑執行)だろう。
彼は、168人が死亡したこの事件を通じて、革命の火付け役となることを望んでいたとされている。

http://www.afpbb.com/articles/amp/3139616

アメリカの超保守派のヤベー電波集団「ミリシア」の記事がついに出たか