NHK総合
再放送 2017年8月23日(水)午前0時10分〜1時09分(22日深夜)


戦後ゼロ年 東京ブラックホール
1945−1946

終戦直後の東京を記録した鮮明な映像が、次々に発掘されている。
さらには、極秘扱いだった10万ページに及ぶCIA文書が情報公開法によって続々と公開され、
敗戦直後の東京をめぐる新たな真実が明るみに出てきた。

浮かび上がってきたのは、ヒト・モノ・カネをブラックホールのようにのみ込んでふくれあがる東京の姿。

焼け跡に最初に出現したブラックホールは「闇市」だった。
日本軍や米軍のヤミ物資が大量に横流しされ、大金を手にした野心家が、新しいビジネスを興す。

六本木や銀座には、治外法権の「東京租界」が生まれた。
占領軍を慰安するショービジネスから、戦後の大衆文化を担う人材が生まれた。

連合軍による占領からはじまった戦後ゼロ年の東京。
それは、今の東京を生み出した原点である。
俳優の山田孝之が、21世紀の若者にふんし、時空を超えて当時のフィルムの中に入り込み、東京ゼロ年を追体験していく。
それは、まもなくオリンピックを迎える東京の足下を照らし出す、確かな道しるべとなるはずである。

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170820