漂う「安倍降ろし」ムード 自民党「明日を創る会」初会合
首相に耳の痛いことを言った方が閣僚になれる!? 

自民党の有志議員でつくる勉強会「日本の明日を創る会」が25日設立し、国会内で初会合を開いた。
東京都議選惨敗を受けて次期衆院選への危機感が強まる中、
勉強会に講師を招いて政府・自民党に対する厳しい意見を「拝聴」することで、党勢回復の契機にしたい考えだ。
ただ、出席者らの顔ぶれをみると「安倍降ろし」の雰囲気が漂う。

初会合には衆参両院議員19人、代理を含めると約30人が出席した。
呼びかけ人の一人で会長に就いた竹本直一元財務副大臣は
「政権を支える立場だ」と強調したが、党幹部は「反安倍だ」と不快感を示す。

実際、出席者や呼びかけ人には、今回の内閣改造で処遇されなかった入閣待機組や、
首相批判を強めている石破茂元幹事長率いる石破派メンバーのほか、
首相と主張が異なる古賀誠元幹事長の側近議員が目立つ。

初会合では早速、出席者から政権への不満が噴出した。
待機組の山本拓元農林水産副大臣は、入閣した野田聖子総務相を念頭に
「首相に耳に痛いことを言った方が内閣(閣僚)になれる」とぶちまけ、
石破派の後藤田正純元内閣府副大臣も経済政策「アベノミクス」
について
「『道半ば』という言葉は、どこまでが道なのか」と皮肉った。

講師に招かれた政治評論家・森田実氏は「ここまで失った信頼を安倍晋三首相自身の手で取り戻すことは難しい」と苦言を呈した。
勉強会は今後、隔週のペースで会合を開き、党執行部への提言をまとめることも検討している。

http://www.sankei.com/politics/news/170825/plt1708250038-n2.html