英紙フィナンシャル・タイムズは25日、
「中国が非対称戦争の時代に備えている」と題した記事を掲載した。

中国電子科学技術集団会社は6月11日に「クラスター」技術を披露したが、その中には無人航空機が119機含まれていた。
これはこれまでで世界最大規模の無人航空機群となり、米国の記録を更新することとなった。

各飛行機には他の飛行機と連絡を持つためのソフトウエアとセンサーが搭載されているという。
研究者は将来、数千機の無人航空機を同時に操作し、ターゲットを識別し攻撃するよう取り組んでいる。

理論的には、ミサイルを配備するこれらの無人飛行機は複雑な攻撃をすることができ、数の優位性によって相手の防御を抑えられるそうだ。

中国は軍事の近代化のため、20年間たゆまぬ努力を続けた結果、ステルス戦闘機、
ミサイル駆逐艦と弾道ミサイルを開発したが、いくつかの分野では米国の技術に迫るか、または超えるようになった。

中国は現在、ハイテク人工知能と連携したハードウエアである無人航空機が将来的な武器になることを目指している。
無人航空機は致命的な兵器としても、非致命的な武器としても効果的な武器と言える。

例えば、数千機の安価な無人航空機は群れとなって航空母艦または戦闘機を攻撃することができる。
さらに、このような攻撃への防御措置がこれまでまだ存在していないという。

専門家によれば、国境を越える戦争に対して、無人航空機は死傷者を出さずに成果をもたらすことができる。
これは軍事的規模の小さい国にとって、効果的に脅威を与えられる。

「現在、クラスター作戦は世界の防御技術開発における最も潜在力のある分野とされている。
中国はこのような技術を優先的に発展させている」とモスクワ高等経済学院の中国軍事専門家は述べた。

この分野で中国の技術が米国を超えたかどうか評価することは難しい。
過去25年間、米国は軍事分野で先端技術によってトップを占めていた。
しかし、クラスター技術の出現は新たな時代の到来を示している。
先端技術はクラスター武器の巨大な数量に抑えられるようになる。

http://www.recordchina.co.jp/b188807-s12-c10.html