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普天間返還実現せず「謝罪したい」 1996年日米合意時の国防長官・ペリー氏インタビュー
2017年9月14日 08:43

 1996年に米軍普天間飛行場の全面返還が合意された当時の米国防長官のウィリアム・ペリー氏(89)が来沖し、13日、那覇市内のホテルで、沖縄タイムスなどのインタビューに応じた。
ペリー氏は同飛行場の返還が実現していないことについて「非常に失望している。謝罪したい」と述べた。
同飛行場の移設先は県内でなくてもいいと言及したが、抑止力や軍の機能を考慮し「SACO合意がベターな解決策だ」との認識を示した。

 ペリー氏の来沖は、NHKのドキュメンタリー番組制作の一環。10日に到着し、名護市辺野古の新基地建設現場や普天間飛行場などを視察したという。
 インタビューでは、96年の日米特別行動委員会(SACO)最終報告で盛り込まれた同飛行場の返還が実現していない現状について「もし実現されていれば沖縄の人たちにより良い結果をもたらしただろう」と述べた上で、
「(周辺で)住宅地が広がり毎年状況は悪くなっている。合意が実現していないことに対しては謝罪をしたい」と述べた。
一方で、「(合意当時は)代替案も考えたが、どれも最良の選択肢ではないと結論づけた。合意は譲歩した結論でありベストではないがベターなものだ」と強調した。
 日本政府が移設先を「辺野古が唯一」としている点については「必ずしも沖縄である必要はないと思っている。安全保障や軍事の観点ではなく、日本政府による政治的な判断が大きく関わっている。
米国は最終的な決定には関われない」と述べるにとどめた。

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同日の、琉球新報にもインタビューがある