ttp://www.geocities.jp/cato1963/jinkou996.html
なかなか面白いテキスト。

>2.繁栄期 人口増加の結果、税収が増える。この豊かな財政を背景に、王朝は、大規模な土木工事や領土拡張など積極的な政策を行いはじめる。
>ただし外見の繁栄とはうらはらに、民の負担が増えるため、生活は悪化する。
>また農地の開拓は一般に人口増加に追いつかないため、農民一人あたりの可耕地面積は減少し、世代がくだるにつれて生活環境が悪化する。
>ちなみに、儒教思想が徹底していた中国の伝統社会は、江戸時代の日本と違い、兄弟による均分相続が普通に行われていたため、農地は細分化されやすかった。

>3.衰退期 建国後おおむね十世代ほどで一人あたりの食糧供給量が飢餓線のラインに近づき、社会不安が広まり、農民反乱が頻発するようになる。
>はじめは王朝政府による反乱鎮圧などの政策が奏功するが、いずれそれも無効になる。

>しかし中国では、儒教思想の影響で、財産は均分相続が原則で、老人は大事にされ、子供の数は多いほどよいとされた。
>人口増加を抑制する歯止めが存在せず、結局、いつの時代も行き着くところまで行くしかなかった。

儒教というシステムに沿って動くイナゴみたいな集団なんだな中国人。
増えすぎると不安定化して共食い(戦乱)起こして人口調整するわけだ。

財産、特に農地が均分相続によってどんどん細切れになっていくが故に王朝が成立してから世代を経るごとに
民衆の基本単位である「家」を維持する難易度が上がるというのはもう構造的な問題で改めようがないんだろうなあ。