次の戦争に向かい始めた中東

 イスラエルは軍事攻撃を行ったことを認めも否定もしていない。だが、元当局者は訓練施設や短距離および中距離ミサイルの倉庫を狙った爆撃だったと話す。また米国が今年、化学兵器の製造に関与したとの見方を示した施設にもそれらが命中した。
 さらに大きな文脈で見れば、シリアやイラクで過激派組織「イスラム国(IS)」との戦いが終息に向かう中で、イスラエルとイランの対立が高まり始めたということだ。
イランはシリア内戦やISとの戦いを口実に、シリアに恒久的な軍事拠点を築きつつあり、それが直接に、あるいはシリアやレバノンの傘下組織を通じて、イスラエルに脅威を与える可能性がある。
しかし問題は、ISを駆逐してもそれでシリアが安定するわけではなく、中東に対する米国の国益がISとともに終わるのではないことだ。イランとイスラエルの代理戦争の危険は増しており、場合によっては直接戦争の可能性すらある。
イランがシリアでのプレゼンスを高めれば、一段とその危険が迫ることになる。中東の新たな戦争に米国が再び巻き込まれないようにするために、トランプ氏はたとえ気が進まなくても「IS後」のシリアでイランの動きを封じる戦略を立てる必要がある。

http://jp.wsj.com/articles/SB11994208014011523431404583379801683103398


やっぱりイラン戦争の方が先かな