アメリカ海軍が次世代対レーダーミサイル「AARGM-ER」の開発をノースロップ・グラマンに発注
http://otakei.otakuma.net/archives/2019031304.html
 2019年3月8日(アメリカ西部時間)、ノースロップ・グラマンはアメリカ海軍から次世代型の
長射程対レーダーミサイル「AARGM-ER」の技術開発(Engineering and Manufacturing
Development=EMD)プログラムを、総額3億2250万ドル(約358億7000万円)で受注したと
発表しました。アメリカ海軍はこのミサイルをF/A-18E/Fスーパーホーネット、EA-18G
グラウラー、そしてF-35ライトニングIIで運用する予定としています。
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 対レーダーミサイル「AARGM-ER」は、現在アメリカ海軍と海兵隊、そしてイタリア空軍で
運用されている対レーダーミサイル「AARGM」の長射程(Extended Range)版。2016年から
基礎的な開発作業が始まりました。
 開発の背景には、年々向上する地対空ミサイルの長射程化があります。より早い時点で
上空からの脅威に対処できる地対空ミサイルが開発されたことで、攻撃側は目標からまだ
遠い時点で迎撃ミサイルの脅威にさらされることになりました。このあたりは「矛と盾」の
関係で、いたちごっこの側面があります。
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 このため、より遠くから相手の防空レーダーを破壊する必要があり、対レーダーミサイルの
長射程化が望まれたため、構想されたのが「AARGM-ER(Advanced Anti-Radiation Guided
Missile-Extended Range)」です。基本はAGM-88「HARM」の射程延長版であるAARGM
(AGM-88E)の射程をさらに延長したもので、目標までの誘導もAARGMと同じく慣性航法と
GPS航法をミックスした方式でおこなれます。
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 ノースロップ・グラマンの防衛電子システム担当副社長、ケリー・ラルストン氏は「AARGMの
射程をより延長したAARGM-ERは、高まる抑止の要求に応え、攻撃するパイロットたちを
守るものとなってくれるでしょう」とコメントしています。