2017年9月21日 07:25ラジオ

 沖縄市のコミュニティーFMから反基地運動をおとしめ、人種差別的と受け止められる発言が流されている。
事実に基づかないものであり、看過できない。
 「オキラジ」で、毎週月曜日に放送されている「沖縄防衛情報局」である。
 約1時間の番組で、政治活動家ら3人が出演する。
 番組の基調をなすのは毎回、冒頭に読み上げられる次のような言葉である。
 「反戦平和運動はそのほとんどが偽物であり革命運動をカムフラージュするもの」。
その目的は「沖縄県に中国や北朝鮮のような左翼独裁共産主義体制を打ち立てることにある」
 何を根拠にこのような主張をするのだろうか。
 スイスの国連欧州本部で6月に開かれた沖縄の基地反対運動を巡るシンポジウムに出席した弁護士や
新聞記者を名指しして、「ほとんど工作員そのもの」(7月17日放送)と発言している。
工作員とは具体的に何を意味しているのだろうか。
 排外主義的な発言も多い。「どうして朝鮮人や中国人は平気でうそをつくのか、ルールを平気で破るのか」
(7月31日放送)と人種差別的な発言をし、「彼らは、(日本が)朝鮮半島を植民地にしたといいがかりをつけているが、
全くのうそっぱち」(同日放送)と歴史的事実を曲げる。「シュワブゲート前の妨害活動。その中には朝鮮人がいっぱいいる」
(9月18日放送)と言うが、本当に現場で確認したのだろうか。
 沖縄の内部から「沖縄ヘイト」というべき言説が公共の電波を使って流される。憂慮すべき事態だ。
※以下略
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/145659