政府は、先進国で最悪の水準にある財政を立て直すため
「基礎的財政収支」という指標を2020年度までに黒字化させることを目標に掲げていますが、
社会保障や教育、防衛など各分野で歳出拡大の圧力が高まる中、達成が危ぶまれています。

黒田総裁は21日の記者会見で、こうした状況について問われると
「財政規律が緩めば国債に対する信認に影響し、金利が上昇するといったおそれがある」
などと述べ、財政規律を守る重要性を強調しました。

そのうえで、財政の健全化が進まないことについて改めて問われると
「個人としてはいろいろ申し上げたいことはあるが、日銀の総裁として意見を言うのは控えたい」としたうえで
「財政規律は政府・国会も重要だと認識している」と述べ、財政再建の取り組みが進むことへの期待感をにじませました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170921/k10011151091000.html