貧困と暴力からNYと娘を守る!日本女性の現地警察の決意
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170923-00010003-jisin-soci

このままではイヴォンヌが、自分と同じように母を憎むかもしれない。娘にかつての自分と同じ思いをさせることだけは、絶対にしない。
彼女はひそかに離婚を決意する。同時に、京美さんは驚きの行動に出る。娘と2人アメリカで生き抜くため、なんと陸軍に入隊を志願したのだ。

「ニューヨークのような都会と違い、片田舎のテキサスでは、私のような外国人、かつ英語に難ありの移民は、まず仕事がなかった。
学歴やコネがあるならまだしも、資格もお金もない私がアメリカでまっとうに生きていくには、ほかに道がなかったんです。
軍人になれば家も借りられるし、保険にも入れます。アメリカ人として身分が保証される」(京美さん)

娘を夫の両親に預け、陸軍に入隊したとき、京美さんは32歳。最初の関門、3カ月の新兵訓練(ブートキャンプ)では、
17〜18歳の男子に交じりしごきに耐えた。なんとかキャンプを修了し、愛娘のもとに戻れたのもつかの間。
京美さんを待っていたのはさらに過酷な場所だった。イラクだ。
ときは’05年。激化の一途をたどるイラク戦争のただなかに、11月から1年間、京美さんは兵士として、イラクで任務に就いたのだ。

イラクからテキサスに戻った京美さん。イラク戦争従軍前に離婚は成立していたが、改めて弁護士を立て、
夫の実家に預けていたイヴォンヌさんと暮らす権利を勝ち取った。イラク戦争従軍までは、娘との生活の安定のため、軍で働き続けるつもりだった。
しかし実際の戦地を体験し、自分には無理だとわかった。