戦艦による艦隊決戦で戦争の勝敗が決する時代はとっくに終わった。航空機とミサイルの発達により海軍は最早「戦力外」の存在になっている。

日本は「海軍力だけは中国に勝っているので中国にも勝てる!」と思っている人が多いが、そんな事はない。
戦闘機やミサイルを無視して海軍力だけ比べるなんてナンセンス。日露戦争レベルの時代遅れな戦術観であると言わざるを得ません。

海軍がなくても地上からのミサイル攻撃だけで米第七艦隊すら撃退できる。国防に海軍力は必ずしも必要ではない。逆に海軍力が強ければ国を守れるわけでもない。中国の海軍力が弱かったのは必要ないからで、国防に最重要のミサイル技術の開発にリソースを費やしていたから。

海上自衛隊は国防の役には立たない。国防において本当に必要なのはミサイルだ。自衛隊は本当に必要な長距離巡航ミサイル・弾道ミサイルを持たず、モノカルチャーの様に役立たずの海軍力でお茶を濁してアメリカに依存する構造になっている。
自衛隊は尖閣諸島での限定的な局地戦であっても中国に勝てない。
アメリカでさえ中国と戦うには12隻の空母全てを投入する必要があるだろうが、対艦弾道ミサイルを持ち、全てのイージス艦を沈めるに足る10,000発以上のミサイルを保有する中国相手では全滅の恐れがある。
アメリカはそんなリスクを犯さない。アメリカですら中国には勝てないのです。

今後、ミサイル技術が普及すると小国でもアメリカの空母打撃群に対抗できるようになるかも知れない。
そうなったらアメリカは空母を必要としない長距離飛行可能なステルス無人攻撃機などを開発しなければ世界の覇権を失ってしまうのではなかろうか?