19年間「日陰者」だった特殊部隊の「涙なしには読めない秘史」
表立っては装備品も買えず…
伊藤 明弘 報道ジャーナリスト
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53146

>これが、現在のSATの前身となるのだが、世間に対しては「秘密の部隊」とされ、公式書類も発表できずにいた。
>だが特殊部隊と言えども、国家の機関たるもの、予算を要求・確保するというプロセスを経なければ、首が回らない。ところが
>SAPは「この世にない」部隊であって、予算もつかない状況だった。まとまった資金など、手に入るはずもない。
>まずもって問題となったのは、どうやって装備品を購入していくかだった。何しろ当時は、Amazonはもちろんインターネットも
>普及していない。活躍したのは、月刊の軍事専門雑誌の広告ページだったという。
>つまりは、通販の広告で情報を得て、隊員たちが個人名義で調達したのである。ひと昔前のサバイバルゲーム・マニアが
>やっていたような作業を、こつこつと行うしかなかった。
>戦闘服、ナイフ、懐中電灯、ブーツ、ホルスター……。国内合法品のものを、一人一人が申し込んだ。どうにかひねりだした
>部署の予算では到底足りないので、隊員個人が小遣いもつぎ込んで、ようやくそれらしい装備を整えたのだ。
>だが、ヘルメットとサブマシンガンだけは国内通販では買えない。そこで、縁のあるドイツのGSG9に頼んで、支給してもらった
>という。現在もSATのヘルメットはバイザータイプのフェイスシールド付きバリスティックヘルメットだが、これはGSG9が使用
>していたタイプを、そのまま受け継いでいるのだ。サブマシンガンもまた、ドイツ製のH&K社のものである。

(´;ω;`)ブワッ