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EV化に苦悩する社長

そのケーヒンを率いるのが、去年、社長に就任した横田千年さん(59)です。

もともとホンダのエンジニアで乗用車の開発をしてきました。
大学生のころ、大ヒットしていた初代シビックに憧れホンダに就職。
アメリカの大型V8エンジンの音だけを録音したレコード鑑賞が楽しみだったというほどの“エンジン好き”でした。

そんな横田社長が、皮肉なことに、エンジンからモーターへのEVシフトに直面しているのです。

横田社長: 私たちの会社は、売上げの半分くらいがエンジン部品系なので、非常に大きな影響があると思っています。
エンジンだけじゃなくて、排気管から何から全部変わっていくので、過去100年間の仕事のやり方が全く変わっちゃうと思っています。
取引先もたくさんいるので、自動車の電動化は、考えただけで恐ろしいことです。