戦地での食は、兵のモチベーションと体力維持に非常に影響するからな。
たかが炊事兵と侮るなよ。
旧日本軍の礼式をだいたい整えた、江川太郎左衛門とその門弟は、陣中食の研究にも没頭した。
結局辿り着いたのは、欧米のパンであった。
ペリー来航では折衝にもあたり、江川一党が焼いたパンに、横柄な姿勢で臨んだ米軍人たちは、びっくりしたそうな。